書評 : ダークサイド・スキル ~本当に戦えるリーダーになる7つの裏技~
2019/04/30
どうも、こんにちわ。
サーヴァント・リーダーならぬ、サーヴァント・ディベロッパーの@yu_kgrです。
今日も色んなものに奉仕して、何かを導いていきたいと思います(しらんけど)
さて、今回は 「リーダー層(中間管理職)が成果を上げていくためには、上司やメンバーに対してどういった事を考え・行っていけばよいか?」 という事を考えていた際に、弊社のCTOが「こういった書籍も読んでたりします」と紹介していたので、なにかヒントになるものがあるかなと思って手にとった次第です。
本書は**「手段を選ばないような汚い手段を使うのか!?」と勘違いされそうなタイトル**となっていますが、本書で定義している「ダークサイド・スキル」とは「論理的思考能力」や「財務・会計知識」のような「ブライトサイド」のスキルに対し、もっと泥臭い、他人に影響を与え、組織を動かすためのスキルの事を差しており
- 現場に立つミドルリーダーとして、トップにどのように情報を伝え、業務実態に即した意思決定を引き出すか?
- 逆に部下から適切な情報を引き出せるような、信頼される中間管理職となるにはどうしたらいいのか?
- 組織図とは別の社内での人間関係を作っていく方法や大切さ
などの実践的な知恵について解説しています。
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作者: 木村尚敬
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出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
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発売日: 2017/07/06
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メディア: 単行本(ソフトカバー)
ざっくりと3行でいうと
- 「トップと現場の狭間で起きがちな事柄」がわかりやすい
- 「泥水を啜ってでも実現していくマインドセット」が学べる
- 「リーダーに向かない人」という項目がおもしろい
この本の紹介
この書籍でいわゆる現場と上司に挟まれるポジションであるリーダーが、成果を達成するためにはどのような事を意識すればよいのかについて「修羅場企業」のコンサルを多数手がけた著者が実例にもとづき解説していく内容となっています。
内容は下記のような流れになっています。
7つのダークサイド・スキル
ダークサイド・スキルを説明するPart1
- 思うように上司を操れ
- KYな奴を優先しろ
- 「使える奴」を手なづけろ
- 堂々と嫌われろ
- 煩悩に溺れず、欲に溺れろ
- 踏み絵から逃げるな
- 部下に使われて、使いこなせ
ダークサイド・スキルを磨くポイント
スキルを磨き上げて、適切に利用するためのPart2
- いつでも戦える態勢を整える
- 人を操る3つの力
- ブレないリーダーになるために
ダークサイド・スキル実践編
巻末の実践編では「良品計画・松井忠三氏」の、
「無印良品が苦境の際に起きていた問題に、リーダーとして如何にして風土改革していっていったのか」という対談コンテンツがあります。
読者対象としては、
下記の要素にピンと来る方であれば参考になる内容があるかと思います。
- 「古い文化が根付いた大きな会社」に所属している
- 「優先度の低い(注視されづらい)事業」を改革したい
この本の3つのポイント
「トップと現場の狭間で起きがちな事柄」がわかりやすい
紹介にも記載しましたが、現場のミドルリーダーが体験する事柄をわかりやすく説明した上で、どう考え・どういった行動を行っていけばよいのかを説明しています。
- 役割分割によって起きる「それは自分の仕事ではないので…」といった「責任転嫁」
- 書類上は必要ないはずだが、事前に話を通さないいけない「空中ハンコ」
- ネガティブな情報が隠蔽される「都合の良い情報しかトップに報告されない状況」など
こういった現場とトップに差があるような企業で起きる問題について、それがなぜ起きるのかをわかりやすく解説しています。
「泥水を啜ってでも実現していくマインドセット」が学べる
先程あげたような問題に対して、下記のようなノウハウを学ぶ事ができます。
- 攻めの「CND(調整・根回し・段取り)」とは
- リスクある意思決定をどのように行っていくか
- 自分に足りない所を見極めてどう補うか *1
- KYな人材をどう増やしていくか *2
- 自分の欲望をどうやって適切に把握していくのか
「リーダーに向かない人」という項目がおもしろい
こちらの書籍はリーダーに向けたものにもかかわらず、
このような性質がある方は「リーダーの道から降りたほうが、自分を含めた全員が幸せになる」と記載してリーダーの辞退を促す内容がありました。
- 政局好きな方
- 何でも他人のせいにしたがる他責の人
- 内にひきこもりがちな人
- とにかく出世欲が強い方
この内容に関しての詳細記載はしませんが、いずれも本人の煩悩を認めた上で、
それをコントロールできないものが、そもそも他人をコントロールできるわけがないだろうという記載がされていました。
煩悩を認めた上で意識して気をつけましょう的なノリかと思いきや「適正ないからやめとき…」という内容だったのでおもしろく感じた次第です。
まとめ
どのような大手企業でも、こういった問題が起きていくものなんだなという感想と共に、
起きる問題に対してどのように対処・改革を行える状態を作っていくか。
「チャンスが訪れた時に、如何に実践していくのか?」を見定める事が大事だと改めて感じました。
本書を読みながら、「あー、確かにあるある」という思いを感じる事が多く、過去に自分が行った行動は適切だったか?という観点で楽しく答え合わせをしながら読む事ができました。
下記を書いた時にはあまり意識できていなかった意思決定の部分で学びを感じた次第です。
それにしても本書はキャッチー感を狙いすぎたのか見出しとタイトルで胡散臭さが出てるのがもったいないです
それでは。
*1:目的達成のため「如何にして他人のスキルを借りてくるか」という観点もある
*2:「上司の顔色を伺わずに正しい意見が言える人材」の意味
*3:「自分は知っているが他人は知らない自己」つまり自分の価値観
*4:「他人は知っているが自分が知らない自己」つまり自分の悪い点
